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アスペルガー症候群の特徴がよくわかる本を紹介

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たぬきんぐですじゃ。

 

アスペルガー症候群という言葉、最近よく聞きますのぅ。しかし、言葉だけが独り歩きしているのが現状ですじゃ。特徴や付き合い方はいまいち世の中には浸透しておりません。

最近何冊かアスペルガー関係の本を読んだので、その中で一番おススメの本を紹介しますぞ。一応私は医師なので、医師おススメのアスペルガーの本ですじゃ。

紹介の前に:アスペルガー症候群を簡単に説明



すごく大雑把に言うと、「空気を読めない、こだわりの強い人」であり「知能の遅れや言語障害のない人」アスペルガー症候群と呼ばれます。

国連の基準では今のところアスペルガーという言葉を使いますが、アメリカの精神医学会は使うのをやめたので最近は自閉症スペクトラム障害という言葉もよく見かけます。

 

極度の自閉症になると言葉も話せず「頭を壁に打ち続ける」「椅子を回し続ける」等の行動を続けるなど社会生活が難しくなります。

 

ちなみに骨折や胆石などの病気と違って、【重度の自閉症】【アスペルガー症候群】【健常者の集団】の間には明確な境目があるわけではありません。

スペクトラムという言葉は連続体という意味です。イメージしづらいので、ホームランバッターミニスカートといったものを想像してみましょう。

 

ワカメちゃんは間違いなくミニスカートですし、バリー・ボンズは間違いなくホームランバッターです。しかし・・・

膝上7cmのスカートはミニスカートか?8cmは?

畠山和洋はホームランバッターか

など、微妙なところは線引きが非常に難しいです。

これらの例と同様にアスペルガーと健常者も境目の線引きは難しいのです。診断する医師によって結果が変わることもあります。

本の紹介【アスペルガー症候群だっていいじゃない】


アスペルガー症候群だっていいじゃない 私の凸凹生活研究レポート

著者しーた氏はアスペルガー症候群と診断されたシステムエンジニアさん。医学的な監修は児童精神科医であり臨床心理士でもある田中康雄先生が行っています。

さて、なぜおススメなのか説明していきましょう。

とても読みやすい

表紙にものっている「あすぺさん」というキャラクターがポイント高いです。4ページに1つくらいのペースであすぺさんの4コマ漫画が出てくるのですが、これが非常にわかりやすくアスペルガー症候群の症状を説明してくれます。

文章自体もテンポがよく読みやすいのですが、要所要所に出てくる4コマ漫画のおかげでレジャー感覚で読むことができます。実体験に基づいたエピソードが多いおかげもあり、中身が深い上わかりやすいです。

前向きで明るい

必ずというわけではありませんが、医師の書く本は暗くなりがちです。私が3冊購入+3~4冊立ち読み(3冊買ったから許して)した範囲ですが

・アスペルガー症候群の家族を持つ一般人

・アスペルガーの同僚を持つ一般人

の側から書いている本が多かったです。当然一般人と比較してマイナスの部分が話の中心になりますし、多数派の枠の中にどうやって押し込むかという視点になりがちです。

 

【アスペルガーだっていいじゃない】は著者自身がアスペルガーなのもあって、前向きな説明も多く見られます。障害ゆえの失敗もあれば、アスペルガーのおかげで成功したこともあるというスタンスです。

一般人にアスペルガーの人の個性を理解してもらう。アスペルガーの人には自分を理解して前向きになってもらう。

発信することだけが目的の本が多い中、この本は理解してもらおうという熱い情熱によって書かれています。そのため定型的な本と比べて理解が深まりやすいのです。

監修者のフォローが的確

しーた氏の体験談と考えだけで終わってしまうと信頼性が落ちてしまう部分もあるでしょう。

ところどころで監修者の田中康雄先生が短く的確に解説しています。

また、最後にあとがきを書いているのですが、すごくいいことが書いてあります。普段あとがきを読まない人も、田中先生のあとがきはぜひ読んでみてほしいです。

あとがきって、読まない人が多いですからね。

たぬきのあとがき

スペクトラムという言葉の説明になぜミニスカートを出したのかというとですな。丈の長さでミニかどうかが決まるのなら、微妙な長さのスカートは履く人によって呼び名が変わるのでは?という疑問から・・・

「このスカート、あなたが履いたらミニスカートじゃなくなるわね」という新手の煽り文句を思いついたからなのですじゃ。

おとなしく虹で説明しておくべきだとか、言わんでくだされ。

 

ここから真面目↓

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