教育・子育て

小学校にマラソン大会はいらない!害ばかりだ!

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たぬきんぐですじゃ。

マラソン大会が行われている小学校はとても多いです。
しかしマラソン大会による突然死などの害は非常に多く、一方でマラソンを行うことによって得られるメリットは非常に限られています。

マラソン大会と心肺停止



2018年の2月に関西の中学校で14キロのマラソン大会で心肺停止になった子がいたニュースがありました。

実はマラソン大会などの長距離走では定期的に死亡者や重度障害者が出ています。
重度障害者の詳細はわかりませんが、マラソン大会で最も問題になるのは心停止です。
おそらく心停止後蘇生したけれども心臓の止まっている時間が長かったから脳がダメージを受けて寝たきりに…といった方もおられるのでしょう。

学校での年間の犠牲者の数

文科省の12年分のデータによると、小学校の陸上競技による突然死は14名。
中学高校では陸上での突然死や脊髄損傷などが合わせて87名。

短距離走で亡くなるケースはまれでしょうから、全国で毎年8人弱がマラソンで突然死していると考えてよさそうです。
もちろん脱水や喘息発作で救急搬送された程度の子はここのデータには含まれていません。

大人のマラソン大会でも心肺停止は多い

2017年の名古屋ウィメンズマラソンでは3名が心肺停止になったそうです。

芸能人の松村さんが心肺停止になったニュースが昔話題になりましたが、マラソンでの心肺停止は珍しいものではありません。

大きなマラソン大会ではAEDや救命道具を持ったスタッフがすぐ対応できるよう動き回っているそうです。
しかし、そこまでのことを学校ではできないでしょうし本来やる必要もないです。

小学校のマラソン大会は学習指導要領に入っていない

全国のたくさんの学校で行われているマラソン大会は当然学習指導要領に入っていて文部省が推進しているはず…と思っていたのですが。

文部省の学習指導要領はこちらです。

実は、小学校の間は長距離走は学習指導要領に入っていません。
「中学校になったら1~3キロくらい走ってね」ということしか書いていません。
ウソだと思った方は、原文をご覧ください…。

つまり、マラソン大会は本来学校でやる必要がないのです。
もちろん教育的価値が非常に高いものを自主的に取り入れることは良いことでしょう。
しかし、そもそもマラソン大会の教育的価値ってなんでしょう。
死人を出してまで続けるだけの成果をあげているのでしょうか。

休むな!歩くな!という指導で真面目な子が倒れてしまう

たいていの学校では、マラソン大会をするにあたって
「しんどくなっても歩くな!」
という恫喝や
「苦しくても最後まで走りきることに価値があるんだ」
といった精神論の一つは聞けることでしょう。

もちろん歩かないほうがタイムは良くなるのですが、長距離走というのはいきなり数日練習した程度で走れるようになるものではありません。
かといって年間を通して体力向上メニューを組んでいるわけでもありません。
体力をつけるための技術的指導などを抜きにして精神論だけで走らせると倒れる子が出てしまいます。
真面目な子ほど先生に怒られることにおびえ、無理をして倒れてしまうのです。

長距離走・運動=苦痛+我慢というイメージが定着する

散々競わされてつらい思いをしながらマラソン大会を耐えて大人になったら…
運動好きになるでしょうか。

マラソン大会は健康のために楽しく適度な運動をするという考え方から離れすぎています。

子どもがペース配分を間違えてしんどくなって歩き出したとして…なぜ怒られる必要があるのか。
「ちょっと前半に頑張りすぎたね、次はペース配分に気を付けよう」と子供を成長させるのが本来の教育の役目のはずです。
初めから皆が問題なく走れるわけがありません。

教育に根性論を持ち出すのはおかしいのです。
「苦痛に耐えろ、我慢しろ」と恫喝してゴールさせて喜ぶのは教師のエゴでしかありません。

そして、そうやって育った子供たちを見て喜ぶのはブラック企業の経営者達だったりします。

たぬきのまとめ:根性論はダメだよ

根性でセンター試験満点取れないでしょう?
根性というのは自分が本当に頑張りたいことがあったときに最後の最後にすがる神頼みのようなものです。
大切なのは普段の努力であって、その場しのぎの根性ではありません。

計画的にトレーニングするわけでもなく、シーズン中だけ無理をさせるマラソン大会は教育的価値が薄く害ばかりです。

保護者の方々は、学校教育のこういった問題点を理解して子供に無理をさせないよう言葉をかけてあげましょう。さらに言うと、長距離ランナーになりたい子でなければマラソン大会が売りの中学や高校に行くのは避けたいものです。
真面目な子が一番になろうと無理をして倒れてしまう…そういった悲劇はなくしたいものですな。

たぬきんぐは教育関係の記事を書いています!

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