ハーバード大学教授の「教育とご褒美と成績アップ」の話

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子供に勉強をさせるとき、もので釣っていいのかどうか。

いろいろと意見の分かれるテーマですよね。

このことについてハーバード大学のローランド・G・フライヤーJr.教授(Roland G. Fryer Jr.)が研究発表したデータがあります。

早速紹介しましょう。

フライヤー教授の紹介

内容を説明する前に簡単にフライヤー教授の紹介をさせていただきます。

フライヤー教授は人種・教育格差・経済格差などを研究している経済学者で、若干30歳でハーバード大学の教授に就任しています。

黒人では最も若くハーバード大学の教授になったそうです。

ジョン・ベイツ・クラーク賞というアメリカ経済学の中で最も栄誉のある賞を2015年に受賞しています。

とにかくすごく偉い経済学者です。

ハーバード大学のフライヤー教授のページはこちらです。

どんな研究か簡単に解説

論文はGoogle Scholarで見つけることができます。

検索結果はこちらです。pdfのところから論文を読むことができます。

126ページもあるし難しかったので全容は理解できませんでしたが、論文の中身を簡単に解説します。

アメリカの4万人弱の学生を対象に、ダラス・ニューヨークなどの町で研究を行っています。

町にある学校からランダムに選ばれた学校の生徒は頑張るとご褒美がもらえます。

ご褒美の与え方は町によって違います。(本を読んだらご褒美をもらえる、試験の結果が良ければご褒美をもらえるなど)

アメリカの学校はイメージしにくいので日本の学校で例えてみます。

A: 第一小学校・第三小学校・第六小学校はご褒美がもらえる

B: 第二小学校・第四小学校・第五小学校はご褒美がもらえない

という風にご褒美がもらえる学校ともらえない学校に分けてしばらく教育をしてみます。

もしAのほうが成績が高ければご褒美は役に立つと考えられます。

Bのほうが成績が高ければ「勉強にご褒美を与えるのは邪道」という考えが正しくなりますね。

研究の結果

原文ではスペイン語話者グループや英語話者グループに分けた解析など細かいデータがありますが、割愛します。

結論から言うと、

インプット(努力)に対してご褒美を与えると成績が上がる

アウトプット(結果)に対してご褒美を与えてもあまり効果がない

ということになりました。

本を読んだらご褒美 > 試験の結果が良かったらご褒美

ということです。

この研究結果を子育てに生かすなら?

さて、ハーバードの世界から日本の家庭に戻りましょう。

宿題が終わったらおやつがもらえる場合

学校のテストが100点だったらおやつがもらえる場合

宿題のあとすぐもらえたほうが嬉しいですよね。

テストの答案なんていつ帰ってくるかわからないですし、頑張ったのにギリギリご褒美がもらえないなんてことがあれば勉強が嫌いになるきっかけとして十分でしょう。

たぬきの意見とまとめ

勉強にしても音楽や運動などの習い事にしても、好きになって自発的に頑張るようになるのが一番の上達への近道です。好きこそものの上手なれということです。

トップクラスのピアニストに「今からちょっと練習したらおやつあげるよ」なんて言うのは、失礼ですしかえってマイナスでしょう。

一方、「子供は純粋に勉強を好きになれるからご褒美は要らない」という論調がありますが、これは違うと思います。

数学も英語も物理も化学も日本史も家庭科も漢文も!!全部同じだけ好きなんていう子供は世の中にはおりません。たまに全科目勉強するのが好きな人もいますが、それは高得点を取ることが好きなのであって、全ての科目に興味があるのとは違うと思います。

大人がしんどい仕事の後に打ち上げをするように、子供にも何かちょっとしたご褒美があったほうがいいのかなと思います。

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