健康

医療記事でよく見かけるエビデンスという言葉を説明

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たぬきんぐですじゃ。

 

医療記事を見るとエビデンスという言葉を見かけますな。このエビデンスという言葉を理解すれば医療記事を見る力が大きく変わります。日常の考え方にも大きく役立ちますので、ぜひ理解してくだされ。

エビデンスとは



エビデンスとは英語のevidence、証拠という言葉から来ております。

現代医療では過去のデータや研究によってある程度どの治療が優れているかわかっています。このデータのある治療がエビデンスのある治療です。

 

例えば 何もしなければ5人生き残って5人死んでしまう病気にかかったとしましょう。

この薬に対してA,B,Cという薬があるとしましょう。

薬Aを飲むと6人が生き残るというデータがあるとします。

一方、薬Bを飲むと4人が生き残るとします。

薬Cは5人が生き残るとします。

 

この場合、薬Aを使いたくなりますのぅ。

薬Aは効き目がある、薬Cは効き目がない、薬Bは飲まないほうがマシということになります。こういったデータを元に治療を行うのがEBM(Evidence Based Medicine)と言われます。

医師個人の経験できる時間や経験数には限界があるため、エビデンスを元に治療方針が決まっていくわけです。(もちろんエビデンスの整っていない分野では理論や経験をもとに決めるしかありません。)

エビデンスと直感の違い

先ほどの例で家族が薬Aを使ったけど残念ながら亡くなってしまった場合。しかも薬Aで副作用が出てしまった場合。

薬Aは悪の薬だ!

と、直感的には感じてしまいがちです。専門の医師でも最初の2~3回悪い結果が続くと使うのをためらうこともあるでしょう。

最悪の場合「薬A被害者の会」みたいなものが出来上がることもあり得ます。

 

データと直感が違うことは日常生活でもたびたびあります。バカだと言われがちなゆとり世代が意外とデータ上は賢いということをこちらの記事で紹介しています。

野球でバントをすると得点効率が落ちるという話も最近よく聞きます。海外ではデータを重視するので日本ほどバントはやらないらしいですな。

エビデンスの落とし穴

逆説的になりますが、エビデンスだけを信用していてはいけません。なぜならエビデンスは新しい論文で刻一刻と塗り替えられているからです。以前正しかったことが今間違っていることなど日常茶飯事です。

 

また、論文にも間違いがありますし、研究方法がおかしいこともあります。

ある医師の偽造論文によって効かないとされていた薬が、偽造がばれた後に調べるとよく効くことが分かったという悲しい話もあります。エビデンスを重視していた医師が落とし穴にはまり、経験を重視していた医師の治療が正しかったということになります。

たぬきの考えとまとめ

 データをきちんとまとめ、それに従って正しい選択をする。簡単なようで意外と難しいものですじゃ。

エビデンスの考え方は経営判断をする経営者の方などは自然と身についていると思いますが、一般の方には中々なじみのないものかもしれませんのぅ。

データを見る癖をつけると、詐欺などにも騙されにくくなると思いますぞ。ぜひエビデンスの考え方を日常でもご利用くだされ。