健康

パニック障害かも?と思ったときどうするべきか

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たぬきんぐですじゃ。

 

この記事はパニック障害の特徴についての記事の続きになります。

パニック障害かも?と思ったら

パニック発作を起こして救急外来に行ってもパニック障害と診断される可能性はあまり高くありません。「過換気症候群ですね」とだけ言われベッドで少し寝てから帰ることになるケースもあります。

パニック障害の治療を開始するためには精神科を受診する必要があります。・・・ですが、精神科だけでいいかと言うとそうとも言い切れないのがパニック障害の難しいところです。

 その症状、パニック障害ではないかも?

病院

何も身体的な原因がないのにパニック発作が起きる」場合、パニック障害と診断されるのですが・・・。

実は他に病気を持っている場合があります。つまり

一見パニック障害だが実は他の原因がある

というパターンがあります。

例えば不整脈が突然出てきて動悸がひどくなったために怖くなってパニックになった場合。これは不整脈の結果、正常な反応として怖くなったわけです。

ワニに襲われてパニックになるのがパニック障害ではないのと同じです。

パニック障害と思っても身体症状が原因の他の病気のことがあるので安易な素人判断は禁物です。

どんな病気と間違われやすいのか

一般的にパニック発作様の症状が出る病気として

狭心症や不整脈 喘息 低血糖 甲状腺機能亢進症 てんかん などがあります。薬物依存も疑われるかもしれませんが、潔白なら特に心配する必要はありません。

他にもマイナーな病気はありますが、医師向けの記事ではないので割愛します。

特に側頭葉てんかんというてんかんとパニック障害の区別はつきにくいようで、専門誌にも時々報告が出ています。(久田絵美, et al. “突発的な呼吸困難感を認めパニック障害と診断されていたが側頭葉てんかんであることが判明した 1 例.” 精神医学 57.12 (2015): 1031-1033.、樋之口潤一郎, et al. “パニック発作を主訴に受診した症候性局在関連性てんかんの 1 症例.” 精神医学 48.1 (2006): 99-101.)

どの科をいつ受診するべきなのか



ここからはたぬきんぐ個人の意見になります。

いつ受診するべきか

まず、可能ならパニック発作が起きていないときに落ち着いて診察を受けましょう。

パニック発作が起きたときに救急車で病院を受診しても、症状が落ち着くまで様子を見て帰宅という流れになることが多いからです。(もちろん他の病気かもしれないのでひどい症状のときは救急受診するべきです。)

救急外来でパニック障害の診断に至って治療が始まるのはかなりのレアケースと言っていいでしょう。落ち着いて専門家に症状を伝える方がいいです。

どの科を受診するべきか

精神科と内科の二つが候補です。最終的には両方診てもらった方がいいです。

パニック発作の症状にもよりますが、特に中高年の方は先に内科を受診した方が無難です。なぜなら、例えば動悸の原因が狭心症なら早く治療しないと死ぬ危険があります。パニック障害は辛いですが狭心症ほど危険ではないからです。

インターネットでパニック障害のチェック項目に当てはまったからと言って、他の病気の可能性がないわけではありません。

筆者もパニック障害と診断されていた年配の方が発作を起こした時に調べたら不整脈だったというケースを見たことがあります。(もちろんそれまではパニック発作でその時だけ不整脈だったのかもしれません。)

 

とはいえ内科にも休診日とかもありますし、日程次第で精神科を先に受診してもいいと思います。精神科で無事治療が始まった場合でも全く内科的診察を受けていない場合は念のため後日内科を一度受診することをおすすめします。

死ぬ病気ではないことをきちんと確認しておけば安心感が違います。

無事治療が始まったんだけど

無事パニック障害と診断され治療が始まったとしても、油断できるものではありません。

いきなり何種類も薬出されたんだけど大丈夫?

一般的に、パニック障害の治療は抗うつ薬という薬が中心になります。最もよく使われるのはSSRIというタイプの抗うつ薬です。

SSRIはパニック障害に比較的よく効くのですが、効果が出るまでに数週間かかるので抗不安薬と呼ばれる薬で補助する場合が多いです。

というわけで2種類以上出される場合も多いと思われます。飲み始めてすぐ効かないのは効き目が出るまで時間がかかるせいなので、ドロップアウトしないように指示通り飲み続けましょう。またこれらの薬はすぐに止めると良くないのでやめるときは少しずつ減らすことになります。

もちろん妊娠や持病によってこれらの薬が使えないこともあるので、担当の医師の指示をよく聞いてください。

薬以外の治療は?

認知行動療法という治療があります。認知療法と曝露療法という治療があるようです。

詳しい治療のやり方は専門家に相談する必要があります。医師でも精神科医でなければほとんどやったことがない治療になります。(特にパニック障害で保険適応になったのはつい最近のことです。)

 

大雑把に説明すると・・・

電車に乗るのが怖い場合、漠然と怖がるのではなく

「パニック障害のせいで今乗るのが怖いだけで、薬を飲んで認知行動療法を行えばいずれ治癒して乗れるようになる。できることから頑張ろう。」

と理解しておけば不安や恐怖が減ってきます。

規則正しい生活が大事

アルコールの飲みすぎやカフェインの取りすぎは良くないと言われています。タバコもやめたほうがいいでしょう。規則正しい生活が大事なのはもちろんです。

職場がブラックで上司がパワハラ君の場合は無理しないほうがいいかなと個人的には思います。

たぬきの考えとまとめ

パニック障害はありふれた病気の割に認知度が低く、国内では多くの患者が泣き寝入りしているだろうと予想できます。

日本では海外より有病率が低いデータが出ていますが、おそらく医師の診断能力の問題と「根性や気合、我慢」を美徳とする独特の体育会系文化によるものでしょう。受診していない人が多いだけで、海外と比べて特別少ないということはないと思います。

パニック障害は気合で治すものではありません。治療によって改善することも多いので、怖がらずに精神科を受診しましょう。

 

家族や友人による協力はとても重要です。なるべく一人で抱え込まないようにしましょう。

関連記事:パニック障害の特徴をわかりやすく説明もご覧ください。