実はほとんどの胃潰瘍の原因はストレスではない

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たぬきんぐですじゃ。

ストレスを感じると

「あ~おなかいたい、キリキリする・・・きっと胃潰瘍だ!」

と、思いがちですが。実はそうではないという話ですじゃ。

胃潰瘍の主な原因2種類を説明します

おなかが痛い=ストレス

という考え方は昔の話。ゼロではないですが、大部分は今から説明する2種類が原因ですぞ。

痛み止めが原因の胃潰瘍

普通の痛みに対してよく使われる痛み止めは、NSAIDsという薬とアセトアミノフェンというタイプの薬に大きく分けられます。

海外ではアセトアミノフェンがよく使われますが、日本では諸事情によりNSAIDsのシェアが大きくなっております。ボルタレンやロキソニンなどの商品名が有名ですな。

NSAIDsは、飲み続けると胃潰瘍になります。

持病で痛み止めを飲み続けている場合、調子が悪くなったら主治医に相談してくだされ。

市販の痛み止めの飲みすぎにも注意しましょう。

ヘリコバクター・ピロリ菌が原因の胃潰瘍

胃がんの記事でも触れましたが、ヘリコバクター・ピロリ菌という胃を悪くする菌がいます。

関連記事:日本はアメリカの7倍胃癌になりやすい。ピロリ菌と胃癌の話

ヘリコバクター・ピロリ菌が悪さをすることがわかる前は、原因がわからなかったので

大部分の胃潰瘍は「ストレスが原因」

とされていました。1990年代後半あたりから、ピロリ菌の悪さがわかり始めてきたようです。

2つの原因で胃潰瘍にどのくらいなりやすくなるのか

リスクのない人が胃潰瘍になる確率を1とすると、ピロリ菌に感染している人は痛み止めを飲まなくても18.1倍胃潰瘍になりやすくなります。

一方、NSAIDsを飲んでいてピロリ菌に感染していない人は19.4倍。

ピロリ菌に感染しつつNSAIDsを使うと、なんと!61.1倍になります。(Huang, Jia-Qing, Subbaramiah Sridhar, and Richard H. Hunt. “Role of Helicobacter pylori infection and non-steroidal anti-inflammatory drugs in peptic-ulcer disease: a meta-analysis.” The Lancet 359.9300 (2002): 14-22.)

ほとんどの胃潰瘍が痛み止めとピロリ菌が原因ということがわかりますのぅ。

上の2種類以外の胃潰瘍も、ないわけではない

日本消化器病学会(2015)によりますと・・・

胃潰瘍の1~5%は、NSAIDsとヘリコバクター・ピロリ菌以外が原因となっています。

高齢だったり、タバコが原因だったり、他の菌やウイルスが原因だったり、ゾリンジャー=エリソン症候群という珍しい病気だったり。

そんな中、ストレスによる胃潰瘍も確かに存在します。

というわけで、可能性がゼロというわけではありませんが、ピロリ菌と痛み止めが原因のほうがはるかに多いことを知っておきましょう。

たぬきのまとめ

「ストレスで胃が・・・!!」という状況では、すでにピロリ菌に感染していたり痛み止めを飲み続けている場合が多いですじゃ。

特に

ストレスで胃が痛い→市販の痛み止めを飲んでさらに痛める

みたいなことをやってはいけませんぞ。

ピロリ菌は胃がんにもなりやすくなります。胃潰瘍も大量出血することがあります。

胃が調子悪いときは早めに消化器内科を受診しましょう。

関連記事:日本はアメリカの7倍胃癌になりやすい。ピロリ菌と胃癌の話

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