るろうに剣心

高荷恵の回復性能がチートすぎる件【るろうに剣心】

Pocket

たぬきんぐですじゃ。

高荷恵の内科医としての能力の高さは過去記事で解説したものの、そのチートな治療能力について伝えきれておりませんでした。

というわけで、今回は石動雷十太戦のデータを元に考察します。

石動雷十太戦のあらすじ

夜に山道を歩いていたところ、石動雷十太(以下先生と呼ぶ)に襲われる剣心一行。
先生の圧倒的必殺技・秘剣飛飯綱によって由太郎という子供が腕をスパッと切られてしまいます。

骨が見えている

そして、腕を斬られた由太郎を治療しに剣心たちは小国診療所というところに向かいます。
そこで由太郎(と、ついでに剣心)は治療され、一刻=約30分後には剣心は再び先生と戦うことになるのです。

サクッと治療を終える恵さんですが、そもそも30分というのは妥当なのでしょうか?

実際の治療時間は何分なのか

もはや一刻はとうに過ぎた、というセリフ。

先生は生真面目なタイプなので恐らく時間についてはかなり信頼して良いでしょう。
セリフから考えて倍ほどは経っていないでしょうから…45分程度と推測します。

山を下りて診療所まで行く時間も必要

まず山を下りて診療所までいかなければなりません。
剣心だけなら圧倒的スピードで動けますが、薫と弥彦も一緒に行動しているのでさほど早く動けるとは思えません。

ここで一つの疑問が浮かびます。
そもそも剣心は治療が終わるまで待ってから戻って戦うつもりだったのでしょうか?

治療を任せたらすぐ戻るつもりだったか?

剣心は治療の流れはわからないはずです。
「恵殿ならこの怪我はだいたい30分で治療するはずでござる」などと見積もっているとは思えません。
診療所で医者に任せたらすぐに戻って戦うつもりだった可能性が高いです。
その場合「往復と受け渡しで30分」と考えていたでしょう。

「君も治療していきなさい」、と誘われて予定が狂ったため先生との約束に遅れたと想像します。

往復と受け渡しの30分を引くと残り治療時間は15分です。

もちろん準備時間も必要です



現代のように119番通報で救急車がやってきて、救急車から連絡して病院に行くわけではありません。

小国診療所についても、小国先生や高荷恵はお茶を飲むなり本を読むなりしているわけです。
スマホはもちろん、電話もありません。
しかも夕飯中かもしれません。最悪風呂に入ってたりします。

A.剣心一行「こんな患者が来たんですけど!」
B.「おやまあ!これはひどい」→診療所の鍵を開けて電気をつける
C.手術の準備をする

のそれぞれのステップにそれぞれ時間がかかります。

とはいえここを神がかり的なスピードでやってもらわないと手術が終わらないので…
A:30秒
B:30秒
C:4分

でやってのけたとしましょう。

15-5=10分残ります。

ここから麻酔導入時間をひいた残りの時間を手術にあてることができます。

何分で眠らせることができたのか

大きな手術をするためには麻酔をかけなければなりません。

このレベルの傷なら現代なら全身麻酔でほぼ間違いありませんが…。
高荷恵ならどうするのでしょうか。

少なくとも術後寝ていたことから「麻酔した」前提で考察します。

麻酔と一言で言ってもいくつかの効能にわけて考えなければなりません。

a. 眠らせる
b. 痛みをとる
(c. 動かなくする)

この時代だとcは薬がないため不可能なので、aとbを考えます。

時代背景から考える

この当時、痛み止めとして阿片やモルヒネはすでに存在しています。
滋賀医大のホームページによると、モルヒネの注射はこの時代でも存在していたそうです。(滋賀医大ホームページ:痛みと鎮痛の基礎知識
しかもこの辺りは高荷恵の得意分野です。

一方、しっかり眠らせるための薬はエーテルやクロロホルムしかありません。
静脈麻酔薬がこの世に登場するのはもう少し先の話になります。

現代の医療チームがこの時代に行って手術をするならエーテルやクロロホルムのお世話になるのでしょうが、これらの薬は効くのが遅すぎるという弱点があります。
ガーゼをあてたらすぐ寝るような便利なものではないのです。
そして…

ちんたらやってたら一刻が過ぎてしまう

ので、おそらくすぐに効く痛み止めをガッツリ使って手術をしたのでしょう。
多少ぼーっとする薬を使いながら。
眠らせるのと並行しながら手術をしたからこそ、術後に寝ていたと考えられます。

ただ、いくら短縮しても痛み止めを使って効くまで5分以上かかります。
しかも使いすぎると呼吸が止まるので…。

10-5=5分残るので、手術に5分あてることができます。

この後もあまり時間がないので、剣心はこの作業中に高荷恵か小国先生のどちらか余ったほうに治療されたと考えるのが現実的でしょう。
恐るべきスピード。

ちなみに現代では手術室入室から麻酔、さらに手術道具を出して手術開始まで・・・
30分が目安といったところでしょうか。
一刻が過ぎてしまいますな。

手術はどんなことをしたのか

(たぬきんぐは日本刀で腕を切り落とされた患者は診たことがありません。
想像による部分が多くなりますがご容赦を…。)

当たり前のことですが、飛飯綱による被害者の記録は見当たりませんでした。
論文検索はGoogle ScholarとPubmedで行いましたが、両者ともこのような結果に。
Google Scholarの検索結果
Pubmedの検索結果

というわけで似たようなケースを調べて考えてみました。

現代ではあきらめて切断するケースも

現代では日本刀で腕を斬られた患者は現代では滅多にあらわれないので、

残念ですが刀関係のデータは諦めます。

さて、例えば機械に巻き込まれて腕が切断された場合、救急受診後すぐに手術になります。

太い動脈がバッサリ斬られている状態だと生きて病院にたどり着くのも大変です。
さらに傷が汚いと感染症などで結局腕を切断することになります。
全身状態のことを考えて腕をくっつける手術はあきらめることになる→出血を止めてから腕を切断することになる場合もかなり多いのです。

今回は飛飯綱による傷のため、菌などが少なかったことも幸いしているのかもしれません。

現代でもときどき腕の接合手術が行われることはあるそうです。
フランスで列車事故で両腕を切断された方が腕の接合手術に成功したというニュースもありました。

再縫合を考える

指を斬られた場合の話。
こわーい業界ではときどき指を切り落としたりするそうですのぅ…。

日本整形外科学会のサイトによると、
1.骨を固定
2.腱を縫合
3.静脈と動脈を縫い合わせる
4.神経を縫合
5.傷を縫い合わせる

という順で行うそうです。
大阪の北野病院のサイトによると、手術時間は3~12時間程度だそうです。

とはいえ、今回は神経をあきらめているのでもう少し短くできそうです。

冷静に考えてみよう

これが…5分で…

こうなります。
一度でも怪我をして病院に行ったことのある方なら、違和感を感じていただけるのではないでしょうか。

苦しさが全く見えない落ち着いた表情。
ていねいに巻いてある包帯。
もちろん輸血も輸液もありません。

魔法?ベホマか何かでしょうか。
ゴッドハンドとかいうレベルではありません。
完全に未来の技術です。

現代ではこのレベルの傷を5分で治療するのはもちろん不可能です。
そもそも5分ではギプス固定すらできません。
・動脈の縫合
・静脈の止血
・筋肉の縫合
・骨の整復固定
・傷の縫合

どのステップを見ても、5分で終わるものではありません。

切断寸前の腕を5分で縫合するゴッドハンド切断寸前の腕を5分で縫合した後のゴッドハンドの表情

ひと汗かいたわみたいな表情。
普段どんなすごい患者が来るんでしょうか。

これほどの怪我にも関わらず、命に別状はないと言い切るスーパードクター。

現代医学のレベルを圧倒的に超えています。
明治時代なのに。

たぬきのまとめ

紛れもないスーパードクター、それが高荷恵ですじゃ!
骨折で現代の病院に行っても5分で治療が終わることはあり得ません…。

今回の考察はるろうに剣心6巻から引用させていただいております。

Kindleならカラー版が読めますぞ!

るろうに剣心の考察(?)記事、大人気です

隠密御庭番衆のギスギスした人間関係を暴く【るろうに剣心】
【先生】石動雷十太が奥が深すぎるので考察【るろうに剣心】
高荷恵がどう凄いのか医師が解説する【るろうに剣心】