健康

【高校野球】金足農業のエース酷使は美談にしてはいけない

Pocket

 たぬきんぐですじゃ。

 

高校野球がようやく終わりました。

大阪桐蔭と金足農業の決勝は、伝統校と公立の試合ということもあって盛り上がりましたが…

決勝で力尽きた金足農業の吉田輝星投手、酷使されすぎです。

絶対に美談にしてはいけない。

投手と怪我:分業制は当たり前に



野球はピッチャーの出来が大きく試合を左右するスポーツです。

しかし、毎日同じピッチャーが投げるわけにはいきません。

ピッチャーは他のポジションの選手と違って毎日試合に出続けると肘・肩・股関節などに負担がかかりすぎて怪我をしてしまうのです。

 

筋力が強くなり投げる球が速くなった現代では特に投手の関節の怪我は多くなっています。

さらに5日に一回投げるメジャーリーグの投手のほうが、7日に一回投げる日本のプロ野球の投手と比べて肘の手術を受けているケースが多いことから休息がいかに大切かがわかります。

 

昔の毎日投げ続けた鉄腕投手は…申し訳ないですが、おそらく球速が遅くて負担が少なかったんでしょう。

高校野球の過密スケジュールと登板過多

昭和の時代の高校野球ではエースと呼ばれるピッチャーがほとんどすべての試合を投げ切るのが普通でした。そもそも複数の実力のあるピッチャーを揃えるという文化があまりなかったのです。

しかし、平成になって野球のレベルがあがってきたことや投手の酷使による怪我が表面化してきたことから徐々に各チーム2番手・3番手・・・と、複数の投手を用意するようになっていきます。(投手の分業制)

 

学生の体を全く考慮しない過密スケジュールのため分業しても投げすぎなのですが、それでも分業すればだいぶマシです。

怪物でも怪我をする

20年前の甲子園で、怪物と呼ばれた投手がいました。

松坂大輔投手。

野球好きでなくても知っている人は多いでしょう。

高3の夏の甲子園では準々決勝で延長17回、250球を投げ切るなどの大活躍。

 

プロ入り後も怪物と呼ばれ酷使され続けてきましたが、プロでも大活躍。WBCという野球の世界的イベントでも大活躍。WBCで日本が優勝した立役者となりました。

そしてアメリカに渡りメジャーリーグで活躍し始め・・・そんなころから、怪我がちになっていきます。

 

昔の松坂投手の活躍を知らない若い世代の方にとっては、よく怪我する人という印象かもしれません。

少なくとも球界を代表する投手ではなくなってしまいました。

しかし、酷使さえなければ大投手として今でも大活躍していたことは間違いないでしょう。

 

ちなみに甲子園で延長17回を戦った試合の相手チームの投手は肘のケガでプロ入りを断念しています。

金足農業の野球の問題点

マスコミ大絶賛の金足農業ですが、野球の内容はツッコミどころ満載です。

とはいえ個別の作戦面などはここではどうでもいいことです。

一番最悪なのはエースの吉田輝星投手を徹底的に酷使したところです。

 

予選の全試合、さらに甲子園での準決勝までの全試合を吉田投手は一人で投げぬきます。

「股関節が痛くて先発辞退しようかと…」

上のセリフはスポーツ新聞(デイリースポーツ8月18日)の記事から引用したものですが…。

まあ、普通は股関節痛めたら休ませます。

プロでも登板回避しますし、そもそもプロではない部活動ですし・・・。

 

股関節を痛めると下手したら投手生命が終わります。

「行けるか?」と聞かれたら無理でも「できる」と若い子は答えてしまうものです。

本来は周りの大人が止めなければいけないのです。

高校の部活で高校生をつぶしてどうするのか。

「オレ、もう投げられない」

朝日新聞デジタルより引用した、上のセリフは決勝戦で力尽きた吉田投手のものだそうです。

野球というスポーツは本来ここまで追い詰められるものではありません。

 

決勝戦が始まった時点で限界が近づいていた吉田投手は大阪桐蔭打線に打ち込まれ、決勝戦は大敗することになりました。

たぬきのまとめ:エースの使いつぶしは残忍で卑怯

学生の未来と引き換えに勝利を目指すことが許されるのなら、エースを使いつぶすのが手っ取り早い。

しかし怪我のことを考えて、他の学生にピッチャーをさせるのは当たり前のことです。

でもエースを投げさせないと大事な試合に負けてしまう?

学生の未来のほうが、目先の一勝よりはるかに大切なのです。

 

感動ポルノにご注意を。部活にのめり込むと身を亡ぼすことも。

高校野球の寄付金と新聞社の利益の仕組み

過剰な部活動はブラック企業の社員を育成するために行われている

部活動とダイエットをやりすぎると若くても骨粗鬆症になる