投資の基本

外貨預金の5つのリスクとは?基本を理解し1倍FXと比較する

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たぬきんぐですじゃ。

円安の時代、外貨預金に興味のある方は多いと聞きます。
一方、FXというとなんとなく怖いイメージを持つ方が多いと思います。

実は外貨預金は普通の預金と比べてリスクが高いですので、きちんと仕組みを理解しておきましょう。
そしてFXは使い方によってリスクを大幅に下げることができます。

はじめに:外貨預金やFXの仕組みと儲け方

外貨預金で得られる利益とは?

外貨預金というのは、日本のお金である「円」を海外の通貨に換えて貯金することを言います。
ドルやオーストラリアドル、英ポンド、トルコリラ等々。

外貨預金によって得られる可能性のある利益は大きく二つあります。
・金利
・為替差益

金利差によって利益が得られる



金利という言葉の詳しい説明は少し長くなるので省かせていただきます。
ここでは要点だけを。

日本は非常に政策金利の低い状態(-0.1%)が続いています。
しかしこれは全世界的なことではありません。
アメリカは1%、オーストラリアは1.5%程度となっています。
トルコやメキシコなどもっと高い国もあります。

昔は日本も金利が高かったので国内の銀行に預けているだけでどんどんお金が増えました。
金利の高い国のお金を持っておくと、そういう恩恵を現代でも受け取ることができるのです。
そのためドル建てや豪ドル建てでお金を長期間持つ人が増えています。

外貨預金の場合、金利の高いお金に換えておくと利息がもらえます。
FXの場合は日本と外貨の金利差に関連するスワップポイントというものがもらえます。
厳密には仕組みは違うのですが、日本の金利がゼロに近い現状では似たような仕組みになっています。

為替差益によって利益が得られる(ことがある)

為替の変動については【円高・円安を徹底的にわかりやすく例で解説します!】で詳しく解説しております。

外国のお金に換えておくと、円が安くなった時に得します。
1ドル100円で1万円をドルにかえておいた方は、1ドル110円になると円換算で1000円得することになります。

逆に円高になると損をします。これを為替差損と言います。

各国の通貨に分けてお金を持っておくと、どこかの国で大変なことが起こっても資産が残りやすくなります。
日本円は比較的安全な資産と考えられているので、海外で事件が起こった時は外国人が円を買ってリスク回避をしようとするので円高になることがあります。

FXで得られる利益は?



 FXは外国為替証拠金取引といって、外貨預金に似ている投資商品です。

金利の代わりにスワップポイントというものがもらえます。

外貨預金と大きく違うのは
・レバレッジ(倍率)をかけられる
・持ってない外国のお金を売れる
の2点です。
詳しい仕組みは省きますが、FXがハイリスクハイリターンになるのはこの2点が大きいのです。

今回はレバレッジをかけない(1倍)FXで外国の通貨を買う、という外貨預金に近い運用をする前提で話をします。

外貨預金のリスク1:ペイオフの対象外

銀行が倒産するとき、通常の預金は1千万円まで保証されます。
これが預金保険制度、いわゆるペイオフです。

そして、「預金」という言葉に騙されてしまいそうになりますが、外貨預金はペイオフの対象外なのです。
つまり銀行が倒産したとき何の保証もない、と。
そして銀行の破綻というのは決して空想の話ではありません。

FXも昔は倒産リスクが高かったのですが、現在は信託保全という仕組みが義務化されたのでFX会社が破産しても顧客の資産は守られることになっています。

外貨預金のリスク2:為替差益は雑所得(総合課税)になる

外貨預金による利益にかかる税金は二つに分けられます。

まず、利息は20.315%の源泉分離課税になります。いくら儲かっても20.315%。

問題は為替差益です。こちらは雑所得(総合課税の対象)となります。
つまり…給料などと合わせた金額によって税金が変わることになるのです。

上の表は国税庁のホームページから引用した所得税の税率になります。さらに住民税10%がかかってくるので、課税所得が330万円を超えると税率は合わせて約30%になります。
もちろん所得の多い方は累進課税でどんどん税率が高くなります。

一方、FXの場合は申告分離課税をすれば税率は20.315%となります。
所得が増えれば増えるほど外貨預金のほうが税率が高くなります。

外貨預金のリスク3:為替差損が持ち越せない

外貨預金で損が出た場合…
他の雑所得がある場合は他の所得と相殺できますが、損失は次の年度に持ち越すことができません。

FXは損失が出た場合3年以内なら損失を持ち越すことができます。(国税庁ホームページより

損をした次の年に利益が出た場合の扱いが大きく違うので注意が必要です。

外貨預金のリスク4:金利の低い銀行が多い

2018年10月時点で調べてみました。
三菱東京UFJ銀行の米ドル外貨預金を見てみると、

普通預金:0.2%
一年定期預金:1.55%
となっています。

解約できない外貨預金は為替変動のリスクが大きいので普通預金で考えると年利0.2%となります。

一方、FXの大手DMM FXのスワップポイントを見てみると50~68ポイントとなっています。
このスワップポイントが続くと仮定すると、1年間でおおよそ1.6~2.2%となります。

FXはいつでもポジションを解約できるので比較対象は普通預金の0.2%ですから、大きな差になります。

金利やスワップポイントは銀行やFXの会社によって異なるので必ずというわけではありませんが、一つの参考になるでしょう。

外貨預金のリスク5:手数料が高い



 円をドルにかえて、その後ドルを円に戻す。
この取引で手数料が取られます。
外貨預金でもFXでも取られます。

三菱東京UFJを参考にしたところ、米ドルの場合往復で手数料が50銭取られます。
一方、DMM FXの場合は0.3円となります。

手数料の差は約167倍です。

これも銀行とFX会社によって数値は異なるのですが、手数料は銀行>FXという傾向は強いです。

たぬきのまとめ:外貨預金はおすすめしにくい

というわけで、外貨預金は安全そうなイメージとは裏腹にリスクの高いおすすめしにくい投資方法です。
倒産リスクや税金、手数料のことを考えるとFXのほうが個人的におすすめです。
ただ、FX1倍も万能というわけではありません。
関連記事:スワップポイント狙いのFXレバレッジ1倍の弱点・リスク

また、欲張ってレバレッジをかけて痛い目を見ることもあるのでよく調べて節度を守って投資しましょう。

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※1倍FX(ドル)の場合最低投資金額として
DMMFXは1万ドル、ヒロセは1千ドル分の予算が必要になります。
SBIは1ドルから買うことができます。

今回は外貨預金とFXに焦点をあてましたが、金利に焦点を当てたローリスクローリターンの投資なら外国の国債を買ってしまうという手もありますぞ。