たぬきんぐですじゃ!
タトゥー(入れ墨)を彫った彫り師が逮捕されるというニュースが時々流れます。
医師免許がないと彫ってはいけないという司法の判断。
何がいけないのでしょう。そもそも医者はタトゥーを彫れるのでしょうか。
なぜ彫り師が逮捕されたのか
ピアスの穴をあけるとか、タトゥーを彫るというのは他人の体に傷をつける行為になります。
そのため日本での法律上は医師免許が必要になってしまうのです。
ピアスも時々逮捕されてますな。
もちろん鍼灸などと同じように免許制にしてしまえばよいのですが、現状は免許がありませんので医師免許なしでのタトゥーは違法行為になってしまいます。恐ろしや・・・。
何の免許もなしに他人を刺してはいけないということだそうで、そりゃあそうだろうとも思えます。
タトゥーによる健康被害は?
1.タトゥーを彫るなど針を使う行為は、HIVや肝炎ウイルスなどがうつる原因になります。
正しく安全な使い方をしないと次々と病人を増やしていくことになります。
もちろん独学でしっかり勉強して感染対策をしている彫り師さんもいるわけですが、これが努力義務ではまずいわけです。
関連記事:鍼灸院・針と感染症の関係を医師が考察
2.インク内の金属による健康面への悪影響や、MRIによる”やけど”も問題になります。

訴訟になってしまうのでタトゥー持ちの患者のMRIを拒否する病院もあります。
3.代謝が悪くなる可能性があります
汗の量が約半分になったとか、汗の塩分濃度が変わったという論文もあります。(Luetkemeier, Maurie Joe, Joseph Michael Hanisko, and Kyle Mathiew Aho. “Skin tattoos alter sweat rate and Na+ concentration.” Medicine & Science in Sports & Exercise 49.7 (2017): 1432-1436.)
当然運動には影響が出てくるでしょう。熱中症にもなりやすくなるかもしれません。
医師免許でタトゥー?無理無理w
実はたぬきんぐはこっそりタトゥーの練習をしてみました。
タトゥーとして人気のあるドラゴン、虎、鳳凰を描いてみましたぞ!



こ、これはヒドイ・・・!!
余談ですが、タトゥー持ちの人が手術を受けるとタトゥーを真っ二つに切らなければいけないことがあります。
うまくくっつかないと、手術のあとで下の図みたいにずれてしまうこともあります。
タトゥーに興味のある方はご参考までに。

たぬきのまとめ:ライセンス制になってほしい
タトゥーは個人的には苦手ですが、一定の需要があるのも事実。
海外と同様のライセンス制にすれば丸く収まるでしょう。
そもそも職業として昔から存在したにも関わらず、法律的に無視してきたのは立法側の怠慢だと思いますぞ。
彫り師がインフルエンザの治療をする必要はないし、医師がタトゥーを彫るのは現実的ではありません。

適材適所、ですじゃ!