たぬきんぐですじゃ。
ニュースでミサイルの映像を見ていた時にふと思ったのですじゃ。
あいつは実はもっとすごかったんじゃないかと・・・。
というわけで目次ですじゃ。
目次
桃白白(タオパイパイ)とは
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ドラゴンボールという漫画に出てくる有名(?)な敵キャラですじゃ。
作中で柱を投げてからジャンプして柱に飛び乗りそのまま2300キロ移動するという離れ業をやっていたため、非常にインパクトのあるキャラクターです。
2300キロ移動し、用事を済ませて戻ってくるのに
「30分ほどで戻ってきますので」
と言いつつ飛んでいきます。
用事を1~2分で済ませるとしても
最低でも4600キロの移動を30分で行うため
4600km/0.5h=9200km/h (hは時間)
で移動していると考え、これを桃白白の速さとする記事が多いようです。
でもこの計算には何か違和感を感じます。
斜方投射
マラソンや電車での移動は以下の図のように直線になります。

でも実際は柱を投げるのは投擲(とうてき)競技と同じで以下のような放物線を描くはずですじゃ!

つまり柱は斜めに投げるので、
x軸方向(つまり2300キロ先までの道)の方向の速度と
y軸方向、つまり上空に向けての速度
が合わさった速度こそが真の速度になるはずです。
x軸方向の速度をVx、 y軸方向の速度をVy、真の速度をVとすると
Vx=Vcosθ
Vy=Vsinθ-gt (gは重力加速度、tは時間)
となるはずです。

計算してみる
(たぬきんぐは物理は苦手なので空気抵抗などの難しい要素は省かせていただきますじゃ。)
単純に考えて一番飛距離が出るのはθ=45°のときです。
45°の場合に2300キロ柱を投げる場合の速度、到達までの時間を計算してみます。
早く着きすぎるようならより高く打ち上げる必要がありますし、間に合わないようならより低い角度で初速度を早くする必要があります。
gは9.8として計算します。ここからは計算ソフトを使って結果だけ報告していきます。
時速10000キロの場合
滞空時間は401秒 飛距離は787キロです。ちょっとしたミサイルくらいの飛距離はありますが、これでは3回投げないと届きません。
時間も片道20分以上かかるので完全に遅刻です。
時速15000キロの場合
滞空時間は601秒、飛距離は1771キロです。だいぶ近づいてきました。

時速17000キロの場合
滞空時間が681秒、飛距離は2275キロです。
あと少しですね。
2300キロ先に到達する速度
V=17100(km/h)のとき、滞空時間が685秒、飛距離が2302キロとなりました。
問題の時間ですが、往復で685秒×2=1370秒
=22分50秒
でした。これなら用事をする時間が6~7分取れるのでちょうどですね。
宇宙にも飛び出さない

あまり速度が速すぎると
桃白白が人工衛星になってしまう
という恐ろしい問題があります。もっと早いと地球を飛び出すことも・・・。
しかし人工衛星になるには時速28500キロほどの速さが必要になります。(第一宇宙速度)
時速17100キロなら心配いりませんね。
どのくらいの高さまで飛んだのか
角度45度で飛んで2300キロ先までたどり着いた時点で相当高く飛んでいることが伺えます。
計算したら大体575キロほどの高さでした。まさにミサイル・・・!
成層圏をギリギリ突破するくらいの高さらしい。
すごいの一言ですじゃ・・・!
たぬきの意見とまとめ
人工衛星にならない絶妙な速さで
角度45度という最も省エネの角度で
2300キロ先の目標に寸分の狂いもなく柱を投げる
これらの計算を暗算でやってのける桃白白は相当なインテリですなあ。
うらやましいですじゃ。