名門大学の医者同士の結婚式が恐ろしかった件

Pocket

たぬきんぐですじゃ。

数年前に高校時代の友人の結婚式に行ったのですじゃ。

関東の名門大学のカップルの結婚式だったので期待していったのですが・・・。

それはそれは阿鼻叫喚の恐ろしい世界でしたぞ。

医者の結婚式もいろいろ

たぬきは医者の結婚式は10回ほど出席したことがあります。

まず初めに言っておきたいのですが、医者の結婚式もいろいろですじゃ。

大雑把に3パターンに分けて解説します。

パターン1 大学卒業してから比較的早い時期に結婚する

この場合は比較的職場での付き合いが少なく、上司の人数は最低限になる場合が多いです。

大学時代の友人が中心になる場合が多く、普通の新米会社員の結婚式とあまり変わらない形になります。

たぬきは国立大学だったので私立と比べればボンボンは少なかったためかもしれませんが、世間一般の平均的な結婚式に出ることが多かったです。

ぐるなびウェディングというサイトの全国平均と同じか若干大きめの式が多い印象です。

たぬきはここのグループに入ります。

パターン2 海外挙式するパターン

海外で式を挙げたケースは数件聞きましたが、実際に行けてないので7割ほど想像になります。

これはパターン1よりもしがらみのない形になります。

純粋に海外挙式にあこがれているケースと、家族中心の結婚式を開きたいために海外に逃げているケースの二つに分かれているように見えます。

最近は結婚式を開かないカップルも増えてきましたが、医者の世界は古い人間が多いので

結婚するなら結婚式を開くべきで、上司である自分は呼ばれるべきである

と考えている人は少なからずいるように思われます。(特に頑固うざい系の上司に確認をとったわけではありません)

家族婚にしたい場合に国内でやると「なんで呼ばないんだ」と言われかねないので、海外で式を挙げたほうが安心です。

パターン3 政治的イベントとしての結婚式

大学の縦社会の中にどっぷりつかった人の結婚式は政治的イベントになります。

新郎新婦ではなく、教授を頂点とした権力ピラミッドが中心のイベントになります。

大学病院の権力ピラミッドについて理解するには

山崎豊子作 白い巨塔シリーズが非常にわかりやすいです。

白い巨塔 1 新装版(e-hon広告)

もっとも、「白い巨塔」は小説・ドラマなので現実より少しソフトになっている印象があります。

大学スタッフのためのイベントになるため、他の人間は肩身が狭くなります。

新郎が大学の下っ端で新婦が上場企業のエリート会社員であるにも関わらず「医局のために働く新郎のために会社を辞めるのは当たり前。」といった教授の発言で新婦側の来客が凍る場面を見たこともあります。

ちなみにお金は凄まじくかかります。会場も豪華、食事も豪華にするのは当たり前。人数も多くなります。

たぬきが先輩に大学医局に誘われた時の誘い文句が

向こうの教授は結婚式のお車代が300万だけど、こっちは200万しかかからないよ

だったので、かなり世間離れした額なのは間違いないと思います。もちろん包めば包むほど医局内で優遇されるのは間違いないでしょう。

バカげているので私は教授なんか呼びませんでしたが。

このタイプの結婚式は呼ばれるとしんどいです。

例の結婚式

東京にたどり着き、巨大なホテルに入るたぬきんぐ。

結婚式が終わり無事披露宴会場までたどり着くと医者っぽい人たちの集まりが。

会場は150~200人程度の座席数でしょうか。

たぬきは新郎新婦からはるか遠くに離れた後ろから二番目のテーブルに座ります。

いわゆる「昔の友人枠」というところです。

新郎はA科の大学医局、新婦はB科の大学医局員です。同じ大学でも科が違うとメンバーはもちろん全然違います。

それぞれの科の教授をはじめ、大勢の医局のメンバーがやってきます。名門大学だけあって大所帯です。大学の上司・関連病院の上司・先輩・科の同級生、さらに大学時代の同級生たちもいるのでスタッフだけで80~100人程度いたと思います。

小さな町の市民病院の医者の人数、全員合わせても80人もいないですからね。座った時から圧倒的でした。

正直この時点で来なけりゃよかったと思っていたのはここだけの話。

主賓のスピーチ始まる

披露宴が始まり、まず新郎のA科の教授が主賓のスピーチを始めます。

教授はどんな話をするのかなと少しだけ楽しみにしていた自分がバカでした。

A教授「A科学とは・・・!!」(外科学とか整形外科学とかお好みの科に変換してください)

 ・・・!!

え、学問について語るの?語っちゃうの!?

「・・・このような学問であり、本校での歴史は・・・!!」

「我が〇〇大学A科学教室の特色とは・・・!!現在の本邦におけるA科学の問題点とは・・・!!我が教室の研究テーマとは・・・!!」

たぬき(え、これいつ終わるの?寝ちゃダメ!?っていうか医者以外この話わからなくない?)

周りの医者以外の人は当然「わけわかんねー」とか言いながらブツクサ言っています。

しかし前のほうの席の医局員はもちろん背筋を伸ばしてしっかり話を聞いています。ピラミッドだから当たり前ですね。

結局スピーチは1時間ほどで終わりました。新郎へのメッセージはほとんどなかったですが、「当教室での活躍を期待している」程度の一言はあったと思います。

やっと終わった・・・長かった・・・。テーブル内では安堵のため息が思わずもれます。

しかし、ここからが本当の地獄だということに皆まだ気づいていなかったのです。



新婦のスピーチ始まる

1時間ほどの主賓のスピーチが終わり、異様な空気に包まれた披露宴会場。

マイクの前にB科学教室教授が立ちます。再び訪れる緊張の時間。

空気を読んでくれ!頼む、早く終わってくれ・・・!!

参加者のみならず、披露宴会場スタッフもそう思っていたところ。B教授が口を開きます。

B教授「B科学とは・・・!!」

 え、対抗しちゃうの!?まさか張り合っちゃうの!?

B教授「・・・このような学問であり、非常に奥深く重要な学問であります。当教室の歴史は・・・!!」

「しかるに本邦でのB科学は・・・!!現代におけるB科学とは・・・!!」

明らかにオロオロし始める給仕スタッフたち。

乾杯の段取りは?

これいつ終わるの?

スープどうする・・・?

といった会話こそ聞こえなかったものの、明らかに裏のほうでは動きがあわただしかったです。

お腹もすくし、友人枠のテーブルは皆ぐったり。タバコ吸いに退席する人もいました。

しかし医局員は皆背筋を伸ばして聞いています。教授のありがたいお言葉ですから、ピラミッド内の人たちにとっては当たり前ですね。

結局1時間余りで終わりました。

披露宴開始から2時間以上経ちましたが、まだ乾杯までたどり着けていません。普通なら披露宴が終わっている時間です。

もうね、ごちそうじゃなくていいから。そば食って帰りたい。

乾杯の挨拶

乾杯役の人はそこそこのポジションの偉い人でしたが、危険な空気を察していました。

早く終わらなければいけないが、「主賓のスピーチが長すぎた」というメッセージ性が教授に伝わるのは避けなければいけないポジションです。

新郎新婦の人柄に触れつつ笑い話を入れて数分で終わるという空気を読んだ挨拶に皆安堵の表情を浮かべていました。

主賓のスピーチが終わるタイミングが読めなかったので給仕スタッフは大変ですが、無事乾杯までたどり着けました。

乾杯の後・あわただしい雰囲気

乾杯の直後に新婦はお色直しのために退場します。

料理が次々並びます。多分出せなくて困っていたのでしょう。

待ちくたびれた上に長時間のスピーチで疲れた人たちが黙々と料理をいただきます。

こういう披露宴は初めてだったのでかなり戸惑いました。

そしてお色直しが終わると急いで帰ってくる新婦。

新郎新婦と歓談するとかそういう時間はありません。

友人スピーチの枠も医局員が中心です。

医局員も専門的な仕事のスピーチばかりでしたが、無視して食事に没頭できるだけマシでした。

特に余興などもなく、友人卓や親戚卓のムードは最悪そのものでした。

披露宴定番のあれもこれもなかった

スピーチが長かったためでしょうか、いろいろなものがカットされていたようでした。

一般的に披露宴で見られる、

新郎新婦の成長や馴れ初めのDVD

新婦の親への手紙

キャンドルサービスなどの各テーブルを回るイベント

等はすべてカットされていました。

というか、新婦は一言もしゃべる機会がなかったです。

あまりの惨状に終盤で親戚のおじさんが発狂して、周りの親戚になだめられていたのが印象的でした。

式自体は3時間半~4時間くらいだったと思います。

クタクタになってそそくさと会場から出ていきました。

たぬき、発狂する

元々まっすぐ帰る予定でしたがあまりにもストレスがたまったので、東京に転勤した昔の友人を呼びだして急遽飲みに行きました。

せっかく久々に会ったのに結婚式の愚痴を聞かされた友人が一番の被害者のような気もします。

たぬきのまとめ

一言だけ言わせてほしいですじゃ。

あの結婚式はおかしかった。

給仕スタッフの方、ご苦労様ですじゃ。

たぬきんぐの他の人気記事もどうぞ!

ブラック病院の看護師の恐ろしい行動にうろたえた話

暑い日はプールでも熱中症のリスクあり!予防と対策を!

隠密御庭番衆のギスギスした人間関係を暴く【るろうに剣心】

スポンサーリンク

シェアお願いします!

フォローしてくだされ!!